初めての新卒研修に向けてCX事業本部で準備したこと

初めての新卒研修に向けてCX事業本部で準備したこと

Clock Icon2020.11.24

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CX事業本部の阿部です。

当社では今年度初めて新卒を受け入れました(新卒状態でジョインした人は過去にいますが、一括採用としての新卒は初めて)。これまで中途採用が中心だった会社の文化で、どう新卒を受け入れていくかというのは部門でも試行錯誤しながら取り組みました。今回、私は事業本部側のOJT研修受け入れ担当をしましたので、準備期間中にしたこととカリキュラムの目的などを書いてみたいと思います。

チームでプロダクトを作るということ。 – 1ヶ月間のCX事業本部での研修が終わったので個人的に振り返りをしていく –

今回のエントリは上記の研修内容についてのことです。他の部門では他のアプローチを取っていると思います。

振り返ってみると、部門側とはいえ、OJT研修担当になったのは私のキャリアでも初めてだったため、かなり遠回りなことになっている気がします。

全社での流れ

今年度の新卒はまずエンプロイーサクセス部の所属となり、1年ほどかけて各部門を回って研修を受けています。期間については長い、短い、いろいろな判断があると思いますが、我々としても比較できる経験がないので、まずは決めてやってみましょう、というところだと理解しています。

各部門の研修期間については1〜3ヶ月で、期間中のカリキュラムの内容については各部門に一任されています。また、配属については、一通り各部でOJT研修を通じて必要な知識を覚えてもらった後で、本人の希望を反映させた上で決まります。

CX事業本部でのゴール設定

その中でCX事業本部は4週間で研修を組み立てました。

研修実施時点では配属が未定なので、この研修で各部に期待されているところとして部門から以下を情報提供する、と設定しました。

  • 各部門の業務に必要となる基礎知識
  • 各部門の業務紹介

全ての研修が終わった後に新卒の希望も踏まえて配属が決められる流れもあって、部門からの視点では、このOJT研修は会社説明会に近いと感じました。それも踏まえて、CX事業本部のOJT研修目標、ゴール設定は以下のようにしました。

  • CX事業本部のビジネスを知ってもらう
  • CX事業本部の業務の中心であるアプリケーションを作る体験をしてもらう
  • CX事業本部で働いている人を知ってもらう

4週間では短くてどうしても厚みを妥協しなければならない部分はありましたが、優先順位を付けながら出来る限り対応しました。

事前準備

ゴール設定をしてから開催までの期間は半年ほど猶予がありましたので、準備自体は当初思っていたよりも余裕を持って進めることができたかと思います。部門として準備期間中に実施したのは以下です。

  • カリキュラムの内容決め
  • カリキュラムを進めるのに必要な協力のお願い
  • 新卒メンバーへの研修概要の事前説明

具体的に何をしたのかを順を追って書いてみます。

カリキュラムの内容決め

カリキュラムはCX事業本部のことを説明する座学、アプリケーションを作る模擬案件、お互いを知るためのイベントの三つの軸で考えました。

このうち、CX事業本部の説明はあまり迷うことはありませんでした。エンジニア向けの会社説明会でも触れている内容ですし、中途の採用プロセスでも説明している内容がベースとなっています。時間も全チーム合わせて1日程度になる見積もりだったので、最初に集める形で決めました。

次にアプリケーションを作る体験をどのようにしてもらうか、です。実際の案件に入ってもらうことも検討の俎上に乗せましたが、早い段階で模擬案件に決まりました。理由は、

  • その時にどんな案件があるかわからない
  • クライアントとの調整が必要

であるためです。

模擬案件についてはアプリケーションの企画から開発、リリース、プレゼンテーションまでを体験してもらうことにしました。全ての案件でこのプロセスを実施しているわけではないですが、この体験をしておけばカバー範囲としては申し分ありません。

実際の企画から開発の進め方については、同じくCX事業本部の藤村さんに協力をお願いして組み立てて行きました。今回の研修で何よりも体験して欲しいのはチームで試行錯誤して改善する、というサイクルです。チーム開発の面白いところが体験で伝わればいいな、と議論して、以下のようにしました。

  • リーンキャンバスの作成からエレベーターピッチ、ユーザストーリーマッピングの構築までをワークショップで行う
  • 開発は1Dayスプリントにして、とにかくふりかえりの回数を多くする

内容の中で妥協せざるを得なかったのはお互いを知るためのイベントでした。CX事業本部のような100人超えている事業部門で、全員としっかりとコミュニケーション取ってもらえる時間の確保というのは研修期間がどれだけ長くても難しいと感じました。結局、いくつかの小さい施策を組み合わせて、カバーできる範囲がなるべく広くなるように工夫しました。

  • 懇親会という形式でチームごとにフリートークする時間を取る
  • 案件の定例ミーティングの見学
  • 週単位でチームごとに担当を変更するオブザーバーシステム
  • 新卒とCX事業本部のメンバーとのやりとりはSlackのオープンチャンネルで行う

オブザーバーシステムにしたのは、新卒のチームによる課題解決のための試行錯誤を優先させつつ、悩んだときに必要なサポートをできるように、と意図したためです。オブザーバーについては一ヶ月通しで専任の方が良いのでは、という指摘もありましたが、各チームには新卒のチームがどのように課題解決に向かうかを見て欲しいので、週単位での交代制にしました。この点は事業部門の都合で決めさせていただきました。また、週替わりの方が現在担当してる案件への影響が少ないのでは、というところも理由です。

協力のお願い

ここまでカリキュラムが固まれば、必要なポイントを洗い出してCX事業本部の各メンバーやマネジメントに協力を依頼します。主に協力をお願いしたのは以下についてです。

  • 事業本部やチームの説明(事業本部長、チームのマネージャ)
  • 各チームからのオブザーバー選出
  • 案件のプロジェクト担当者に定例ミーティング見学の調整依頼
  • リモート懇親会の会場(Remo)手配

研修概要の事前説明

また、カリキュラムの内容が固まってきた時点で、新卒に少し時間をもらって事前の説明会を実施しました。これは実施しておいて良かったです。この時に新卒メンバーからフィードバックもらって、事前に対応できた内容もありました(資料への英語併記など)。

期間中

さて、そんなこんなでOJT期間に入るわけですが、入ったら入ったで円滑な進行に向けて動いていく必要があります。

  • 説明やスケジュールのリスケやリマインド
  • 週ごとの担当オブザーバー間での引継
  • 進行具合を見ながらの内容調整
  • 懇親会のタイムキープ
  • 新卒メンバーとの1on1
  • 藤村さんが参加できないイベントのファシリテーション

これをやりながらなので、藤村さんがガッツリ協力してくれなかったら破綻してたかもしれません。カリキュラムの内容に関してもそうですが、ご協力いただいて助かりました。なんとか4週間終えることができたのも藤村さん他、CX事業本部の各メンバーが大小様々支援いただいたからだと思ってます。

まとめ

全体スケジュールとして、次のグループの研修が今日からスタートしているため、運営に対するふりかえりは年明けになってしまいそうですが、受け入れ側としても非常に良い経験をさせていただきました。

今回のカリキュラムがどれだけ目的に沿っていたのかについては、CX事業本部への配属希望を出してくれる新卒メンバーがどれだけいるかが指標になってくると思います。それを楽しみに待ちながら、今日からの新しいグループの研修を進行していきたいと思います。

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